「やりたい事が見つからない」悩みは、曖昧な言葉を再定義したら自分のしたい事が見えてきた。

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「社会に出たら〇〇〜」
「普通は〇〇〜」
「仕事はこうあるべき」

 

こんな説教文句をずっと前から聞いてきました。

 

正直、いまいちピンとこなかった。

曖昧すぎて響かなかった。

 

社会を語れるほど全部経験したのだろうか...なんて聞き流していました(ひねくれすぎ)

 

 

ボーッと過ごしてきたこの数年で、気付いたら就活をする新卒の年齢になった。

でも、危機感もあまりなかった。

 

圧倒的に、自分がやりたい事がなかった。

僕の年齢ではなくても、もっと若い人も、むしろ既に職に就いている人も同じ悩みがあるかもしれないです。

 

でも僕は、考えることだけは放棄しなかった。

世の中に就職しないという選択肢はあっても、僕に働かないという選択肢はなかった。

 

(一応お断りを入れておくと、このブログは就職しないで働く事や独立する事などを助長するものでも正当化するものでもないです。就職を選んだ人を揶揄する意図もありません。あくまで、僕が職業選択をするまでの思考のプロセスを文字に起こしたものです。)

 

 

 

やりたくない事を考えてみた

 

 

まずは徹底的に自分と向き合ってみることにした。

 

「将来やりたい事が見つからない」

この悩みは、多くの人を悩ませる最凶の悩みです。

僕もその1人だった。

 

 

正直考えるだけでパッと浮かんだら相当ラッキーな人。

もともとやりたい事が決まっているのはとても素敵な人。

 

僕はどちらでもなかったので、やりたいことではなく「やりたくないこと」を考えてみることにしました。


やりたいことは変わりやすいけど、やりたくないことってこの先ほとんど変わらないと思ったから。

 

そしてやりたくないことをできるだけ取り除いておけば、後悔するリスクも極力減らせる。

 

具体的には、やりたくない事と自分が苦手な環境をリストアップすることから始まりました。

 

・事務作業(シンプルに苦手)

年功序列が強すぎる環境

・長すぎる会議

・でかい組織の会社で働くこと

・変化しない環境

・審査員かのごとく互いに評価し合う環境

・興味のないこと

 

 

僕の場合はこんな感じだった。

 いかにも社会不適合者ですね照

 

これでだいぶできる仕事が絞られたけれど、やっぱりやりたい仕事は見つからなかった。むしろ、「そんなの就活じゃ見極められない」と迷走した。

 

実際の就活は企業の考え方や雰囲気までは分かっても、中にはどんな人間がいてどんな人間関係なのかまでは分からないんです。

 

仕事をする上でそんなガチャは自分には引けないと思った。

 

だからもっと考えた。

まず自分の考えが浅いところはどこかを探す。

そして、当たり前だと思っていた言葉を自分なりに噛み砕く事を始めました。

 

「仕事」を定義する

 

自分にとって「仕事」とは?

こんなところから始まります。

 

答えはとても簡潔だった。

「お金を稼ぐ事」

 

もちろんキャリアだとか自己成長のためとか色々小難しいことはあるけども、それはまた別の話。

 

仕事の大前提はお金を稼ぐ事。

企業に入るのは絶対条件ではないんじゃないかと。

実際に、会社に入らずに働いている人はたくさんいる。その方法もあります。

 

こういう時はあえて小さい子でも分かる言葉にまで噛み砕くと、難しく考えなくて良い。

 

「安定」を定義する

 

次に、「安定」とは何かを考えました。

 

きっと多くの人がいう就職の安定は、だいたい固定給がもらえることだろう。
確かにこれは安定。相当な事がない限りお金がもらえるからで、何も間違っていないと思います。

 

お金の次に、自分の”精神”が安定するかと想像してみた。

会社に属する人は生活がかかっているので、最終的には基本的に自分を1番守りたがる。組織自体も組織が最優先。もちろん自分も。

 

それが根底にある中で、会社は選べても上司は選べない。

入って初めて知るルールがあったりする。

 

失敗は良いことでもあるのに、失敗したらなぜかめちゃくちゃ怒られる。

 僕が想像した先にあるのは「我慢」でした。

 

もちろん、仕事は我慢だという人もいる。何も間違っていないと思います。

我慢ができる人は強い。どこでもやっていける。

 

 

でも、必要以上に我慢する必要はあるのか。

お金を稼ぐ上で人間関係の我慢は絶対条件なのか。

 

 

もちろん全てを防ぐことはできないけど、なるべくそのストレスを低減できると思った。そうやって生きている人は少なくないから。

 

 

こうやって考えていたらいつの間にか企業に就職する選択肢は薄くなっていた。

 

 

繰り返しで申し訳ないですが、就職する人を否定している意図は全くないです。

自分がそんな我慢もできない社会不適合な面を持っているから、むしろ自分が否定される存在。

 

 

でも僕にとってそういう我慢は、豊かさとは程遠かった。

つくづく生きるのに向いてない。

 

 

僕にとっての安定はお金が1番ではなく、気持ちよく働ける精神衛生こそが安定と定義してみました。

 

 

「社会」を定義する

 

次に、小さい頃からずっと言われてきた「社会」を自分の中で再定義することにしました。

 

きっと世の中で言われている「社会」の意味は「学業を終えて就職した人たちの世界」が一般的だと思います。

 

でもここにずっと疑問がありました。

「自分が属している学校のクラスとか入っているサークルとか近所のコミュニティとかそういうのは社会じゃないの?」

 

確かに、今挙げたものと企業との大きな違いは営利目的かどうか。みんな生活かかってるからそれだけ責任も大きくなる。

 

でも、それだと社会って言葉は不適切で

「社会に出たら」じゃなくて「仕事始めたら」で良いんじゃないかと。。。

 

そんな曖昧な言葉を投げつけてくる大人が当たり前にいるのが社会だったら社会不適合でいたい。そう思った。

 

それでも就職したことないのにそんなこというのは甘いという声が聞こえてくる。

そうじゃない、就職しなくてもこんな事が簡単に想定できてしまう事が僕にとっては問題だったんです。

 

「社会とは、人が存在している環境」とだけ定義した。

つまり、社会は自分で作れる。

これが自分が出した結論でした。

 

これで仕事選びがずっとずっと楽になった。

こんな事を考えているうちに、1人で働くという選択肢が固まってきた。

 

 

「自由」を定義する

 

次に、「自由」とは何か考えた。

 

1人で働くということは、誰にも縛られず、好きなことをやって生きていくことだ。

これを聞いたら、羨ましがる人が出てくるだろう。

 

でもこの自由を成立させるためには、ものすごい地獄が待っている。

 

僕は「自由とは、何があっても全部自分のせいになる状態」と再定義した。

 

会社に入ればサボっても固定給は入るし、小さいミスでも簡単にはクビは切られない。法的にも守ってもらえる。

 

でも、自由になった人間は誰にも守ってもらえない。

全部全部自分のせいになる。

 

これは自分にとってはあまり怖くなかった。

もともと肯定感も低く、個人主義なところがあるので、何かあったら自分のせいだと思うクセがついていたから慣れていた。

 

これからこの考えに経済的な自己責任がかかってくるだけの話。

 

どれもこれも自分の責任になるという自由は、自分にとってはそれほどネガティブな印象はなく、むしろそっちの方が面白いし自分の活力になると感じました。

 

 

「普通」を定義する 

そして、自分がずっとハテナを浮かべていた「普通」というラスボス。

これはずっとずっと考えていたんだけど、最近になってやっと自分なりに答えが出せた。

 

普通ってのは「一般的」とか「マジョリティ」とかではない。

普通というのは、「自分の中だけにある常識」だと落ち着いた。

 

要は、自分が思っている普通は誰かにとっての異常な考えなんですよね。

悪い見方をしたら自分を正当化するための荒技かもしれないけれど。

 

でもこれは、自分が短い人生の中でたくさんの人と関わってきた中で出した一つの結論でした。

 

僕が選んだ仕事もそう。

自分の常識を突き詰めた結果こうやってブログを書いているけど、誰かにとっては異常者。

 

「当たり前」は全員違う。これの本当の意味を身に染みて理解できた。

 

 

 

最後に

これまでに書いたのは、あくまで僕の場合こうなったってだけなので、結果がどうなっても良い。自分の考えをまとめて形にするという作業だから、他人に見せなくていいものです。

 

正解は絶対にないです。

 

 

僕がやっているのは遊びでもボランティアでもない。

金稼ぎだろ!って言われれば当たり前に首を縦に振ります。

 

 

これを読んで下さった方も、よければやってみてください。

当たり前のように使われている言葉を改めて考えて再定義する作業を。

 

将来に悩んでいる人が少しでも何かのヒントしてくれたら嬉しいです。 

今回挙げた言葉たちじゃなくても、自分の中でハテナが浮かぶ言葉について考えてみる。

 

 

これを読んで少しでも頑張ろうって思ってくださる人がいたら、無条件に応援します。頑張ろーーーーーーーねーーーーーー!

 

んじゃまた!